新型コロナ5類移行に伴うブライダル業界への影響について
日本でも大変盛り上がったWBC(ワールドベースボールクラシック)や、インバウンド観光客の急激な増加など、急激にコロナ禍から周辺の環境が変化しています。
一方でまだまだ感染者数は大幅に減少していなかったり、政府がマスクについても個人見解にゆだねるような指針を出していても屋外でマスクをしたままの方も多い現状の中、約1ヶ月後の2023年5月8日に、感染症法上の位置付けとして季節性インフルエンザなどと同じ「5類」に移行する方針が政府から出されています。
「5類」移行した後、ブライダル業界にどのような影響があるでしょうか?
政府は有識者会議を通じて「政府の要請に基づく一律の対策から、個人や集団が流行状況やリスクに応じて主体的に選択して行うことになる」としています。
判断が個人の自由になったので、実施についてのマイナスバイアスが大幅に減ると考えがちですが、そんな単純な構図にはなりそうにありません。
結婚式は親族も含めたステークホルダーが多数おり、その方々の意向を汲み取り想像しながら、実施可否や実施規模・内容等を決定していくからです。
こちら(※)はコンサート等のイベント開催に関しての意識調査ですが、イベント実施や規模拡大については意向が高まっているものの、人数制限やマスク規制/密規制等の感染症対策を行う事を前提としている方々のシェアが高く、世間全体のムードは少しずつの変化にとどまりそうです。
また婚礼に対しては、ここ2年間コロナ禍の影響で以前よりも参列経験の少ないカスタマシェアが高いはずで、施行規模にはより慎重な判断になりそうです。
とはいえ、5類移行はカスタマーの動き(検討行動)を確実に後押しします。
新規接客の場面から、実施を迷うカスタマに婚礼の素晴らしさを訴求しつつ(→実施率UP)、カスタマの夢を引出しながら(→単価UP)、自社の魅力をPRする(→成約率UP)。さらに当日のイメージをお持ちいただきながら施行規模(人数)を諦めないで頂く(→人数UP)事が行える会場が、マーケットをリードしていきそうです。
※出典元:株式会社LASSIC https://www.lassic.co.jp (アフターコロナのコンサートはどうなる?)